アバディーン珍道中記2003年 7月26日(土)
一軒目のホテルと娘
5:00 娘のごそごそする音で目がさめた。結局、娘は不安で、ほとんど眠れなかったようだ。
8:00 朝食。ベーコン、トマト、卵、トースト、コーヒー、オレンジジュース。娘がよく食べるので、少し安心した。私が不安な素振りを見せると娘がますます不安になるので普通にするように努めた。
料理は奥さんが作って、ご主人が客の接待をしていた。忙しそうにしていたが、ヒルトン・キャンパスへ歩いていけるか尋ねたら遠いから無理だと言う。11時までに到着したいのでタクシーを呼んでくれと頼んだ。10:40で良いだろうと言うのでおまかせした。
8:40 食後の散歩をしたいと娘が言うので、近所を歩いた。コンビニに入ってみた。日本の田舎によくある、食品から文房具屋や洗剤まで、少しずつ置いてある小さな○○商店と駅のキオスクを足したような店だ。ここのコンビには何処でもこれと同じ感じである。無造作に並べられた品々を興味深く観察して、ヨーグルトを2つ買った。
£50札を出すと「こんなに大きな札では何処でも買い物できない」と、レジの女性に言われた。数枚だけ有った£10札で支払い。両替は何処で出来るか尋ねた。近くの郵便局を教えてもらい、そちらに向かったが閉まっていた。
途中スズキのバイクショップがあった。部屋に戻ってヨーグルトを食べると砂糖無しでまずいので砂糖を加えて食べた。
10:30 表でタクシーを待つ。ホテルをバックに娘の写真を撮る。(↑photo)
10:40 タクシー着。ワン・ボックスだったので娘の大きいトランクもらくらくと乗せることが出来た。ヒルトン・キャンパスの住所を見せると「OK」と運転手は言って出発した。まだ道が解らないので、何処を走っているのやらさっぱり解らない。
11:00 ヒルトン・キャンパス着。タクシー代約£5。釣銭のうち一番大きいコインを運転手にあげた。後でわかったがそれは50ペンス(¥100)だった。私はもっとたくさんあげたつもりだったが、その運転手はお礼を言ってくれて帰っていった。
入り口のドアが開かないので困っていると車が止まった。「バレエの関係の人か?」と尋ねたが違っていた。ベルを押しても誰も出てこない。暫く待っていると親子連れが現れて、カードでドアを開けたので一緒に入れてもらった。
受付の人に「サマーコースに参加するために日本から来た」と説明すると帳簿を見せてくれた。その中に娘の名前を発見して、ひと安心した。さらにもうひとりKさんという日本人の名前を見つけて、更に安心した。受付の人は早口で何を言っているのか良く解らない。とにかく手続きを済ませて、部屋へ案内してもらった。小さな1人部屋だった。
途中通過した部屋の中に背の高い(後日談で娘に聞くと身長2m)男の子や低い女の子が居た。暫くするとその子達が部屋に挨拶に来てくれた。娘と同年代で一緒にサマーコースに参加する生徒達だった。この時が娘が話した最初の英語の挨拶だった。しかし、娘が英語が話せないと知るとその子達は直ぐに部屋を出て行って、誰かの部屋で楽しそうに話していた。
日本人のKさんの部屋の番号を聞きにもう一度、受付に戻った。娘の部屋の2つ隣の部屋だったがノックしても誰も出てこなかった。部屋で暫く何をするでもなく、時間を過ごしていたが、娘はもう一度Kさんの部屋をノックしに行った。日本語の会話が聞こえた。私も挨拶しに行った。ロンドンに一年留学しており列車で来て長旅で疲れて寝ていたらしい。22歳の英語を話せる日本人のお姉さんだ。娘の顔が急に明るくなった。彼女が、天使の様に見えたことだろう。ここにはO先生という日本人の女性の先生も居るので、この2人の女性に娘は助けていただくことだろう。だが、O先生は明日から参加すると聞いている。早速、ミーティングがあるので全員集合らしい。Kさんに娘をお願いして、私は帰る事にした。娘はニコニコして彼女について行ってしまった。
入り口の所に女性が2人居て私が「観光に出かけたいので、これからどうしたら良いか?」尋ねると、一人の女性が「ホテルまで車で送ってあげる」と言ってくれた。車内で挨拶を済ませるとまず、「私はジャズが好きなのだが、この街にジャズ・クラブがあるのか?」と聞いてみた。私がサッチモの絵が載っているTシャツを着ているのでジャズ・ファンだと直ぐわかったらしい。彼女はボストンに住んでいたそうで、息子がサマーコースに参加しているらしい。「この街のジャズの事は解らないので、調べて次回キャンパスで会った時に知らせてあげます」と言ってくれた。「娘に会いに行くのは何時ごろが一番良いか?」と尋ねると「17:00頃にレッスンが終わるのでその時刻が良い」と教えて入れた。ホテルの前まで送ってくれて別れた。この女性の親切は非常にありがたかった。
18:00 散歩を兼ねて明日からの宿泊予定になっているもう一つのホテルを下見に出かけた。地図を片手に初めてアバディーンの町を一人で歩いた。途中でCD屋さんのジャズのコーナーを覗いて見た。ジョン・スタッブルフィールドにあげてしまって、日本で捜していたセロニアス・モンクの「IT CLUB」でのライブ盤を見つけたので買おうかと思ったが、ビニール袋から出おり、ケースがキズだらけなので辞めた。他にも袋無しでケースがキズだらけのCDがたくさんあった。
ゆっくりと歩いて迷いながらやっとの事で目的のホテルを見つけたが、ベルを押しても誰も出てこない。何度押しても出てこないので諦めて帰ることにした。明日、本当に泊まれるのだろうか?これが、今回の旅の最悪の出来事になってしまうのである。
21:00 夕食を求めて夜の街をさまよった。何軒か入りかけたがどうも入りにくい。朝に娘と入ったコンビニでメキシカン・カレーのような冷食を見つけたので、店のオジサンに「チンしてくれるのか?」と尋ねたら、「電子レンジはない」と言うので辞めた。結局スーパーでサラダとサンドイッチとハムとオレンジ・ジュースを買ってホテルに戻った。テレビを見ながらベッドの上で食べた。娘はどうしているだろうか?夕飯はどんなものを誰と食べたのだろうか?Kさんは親切な人だろうか?・・・・・・・私は歩きつかれていつの間にか寝てしまった。
やっと娘はヒルトン・キャンパスにてバレエ武者修行スタートです
父の明日からのホテルは大丈夫でしょうか?
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