アバディーン珍道中記2003年8月7日(木)
昨夜の酒で今朝は起きられなかった。ケン爺が「朝食だ」と呼びに来てくれたが、「要らない、眠い」と言って断った。昨夜、娘から電話があったそうだ。たぶん、今夜の公演の知らせか、招待券の事だろう。もうチケットも手に入れたし、今日はリハーサル等で忙しいので捕まらないだろうと思い、電話しなかった。オレンジジュースを飲んで、又寝た。
ベニー
今日はベンが走り回ってよく吼える(↑photo)。外に別の犬がいるようだ。時々、ケン爺にしかられている。明日、この叱り方を私が真似して大いに盛り上がる事になる。私の部屋に入って来て、備え付けのクッキーを一袋くわえて逃げて行った。初めから取るつもりで入ってきたようで迷わず速攻だった。叱ろうと思った時にはもう居なかった。ベンは真っ黒だが目と口の周りと足先が白毛だ。撫でてやると気持ちよそうな顔をし、止めるともっと撫でてくれと、前足で私の足をつつく。
ここの車は右ハンドルで左側通行。大きな交差点には信号が無くロータリーになっている。右折したい人は時計回りに6時から12時方向へ回って3時方向へ出て行く。歩行者用の信号は、押しボタン式になっていて日本式のように歩行者の絵が赤と青に変わる。青の間隔が非常に短く一人が渡りきると赤になってしまう。渡りきれない場合は中央分離帯でもう一度ボタンを押す。車は歩行者優先せずに交差点を通行するので信号に関係なく安全確認が必要だ。
横断中は迷わず堂々と渡っている意思表示をしないと、渡ろうか止まろうか迷っていると必ず、車は突っ込んでくる。若い人は大音量でカーステを鳴らし、オープンカーも多い。窓からはよく香水の匂いがする。交通マナーは決して良くない。赤信号でいつまでも待っているのは老人か旅行者で、地元の人は、渡れれば信号の色に関係なく渡っている。時間差信号も多い。
18:00 ヒズ・マジェスティズ・シアターへ向かう。少し早く着いたのでサーティワンでアイスクリームを買ってショッピングセンター内のベンチで食べる。回りにゴミ箱が無いので食べ終わったカップをとりあえず足元に置いておくと、掃除のおばさんが長いはさみで挟んで持って行ってくれた。公園やここの掃除の人は無言の老人が多い。
シアターに戻ると行列が出来ていた。行列を無視して入り口でチケットを見せると入場できた。当日券の列だろうか?チケットはミシン目が入っているのに見せてももぎらない。
オーバーブリッジに面しているので3Fが入り口で、カーブした階段を下りていく。ステージはバレエをするには狭い。10m四方くらいか?
壁は金の彫刻が入っており、床やイスは赤だ。2F、3F席は左右まで回り込むようになっている。映画でよく見るオペラなどの豪華な劇場のミニサイズだ。スタッフは正装しており、客の中には赤いチェックのスカートをはいている男もいる。売店でアイスクリームを売っており、温度が高いのでよく売れていて、みんな席で食べている。上着を着ていると暑い。
上演開始のブザーは無く客電が暗くなると、いきなり始まった。娘は、ファースト、セカンド両ステージのオープニングとエンディングの4回出演した。いつものクラシックバレエではなく、エンターテイメント性のあるショーのようだ。このようなダンスなら、ジャズ・バンドとのジョイントも可能だ。シカゴ・ストラットという曲ではニューヨークやラスベガスのクラブでダンスのショーを見ているようだった。娘がスウィングする音楽と共にややセクシーな振付で踊るのには驚いた。他のグループもタップや体の一部を叩いて音を立てたり、音楽を重視した物が多かった。娘のグループは地元アバディーンのメンバーと一緒なので、ひと際声援が大きい。日本から遠く離れたアバディーンという知り合いの一人も居ない観客の前で、大喝采を浴びて笑顔で答えている娘の姿は不思議な光景で、この旅行のクライマックスだった。妻と息子にも見せたかった。
終演後、スタッフに楽屋の行き方を尋ねたら、許可証が必要だと断られたが、「ダンサーの父親だ」と言うと入り口を教えてくれた。先日キャンパスから車で送ってくれた奥さんや、バレエスクールのスタッフや、O先生など数人に話し掛けられた。みんな私が見に来ているのか心配してくれていたようだ。「良かったか?」「娘が誇らしいだろう?」などと同じ事を尋ねられた。娘に一目合って直ぐに別れた。これから打ち上げがあるそうだ。
シアターを出ると、外は濃い霧だった。興奮冷め遣らぬ数人の女の子達が、路上で踊っていた。信号待ちで、つま先立ちしてクルクル回っている子もいる。霧がスモークとなり街灯が照明となって映画の一場面のようだった。
帰りに、以前行ったビストロで独り乾杯と思ったのに、閉店前で断られた。もう10時を過ぎていた。いつものコンビニでソーセージ入りのパンとビールを買って帰った。霧のアバディーンは幻想的だった。パンは不味かった。
娘のステージも無事に終わり
明日は、ケン爺達と大宴会になります
日本人とスコットランド人の宴会とは
一体、どのようなものだったのでしょう?
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