Eddie Henderson

 Eddie Henderson - Dreams Of Gershwin (Key’Stone VACY 3015)

エディがガーシュイン生誕100年を記念して発表したアルバムで なんとも心地いいアルバムです。
繰り返し何度聞いても飽きてきませんし、癒しの効果もあります。
エディの優しさに溢れたアルバムです。
尚、このアルバムはReemergenceというタイトルでもリリースされています。
そちらでは曲順や選曲が少し違っております。

Eddie Henderson (tp,flh)
Jpe Locke(vib)
Kevin Hays(p)
Ed Howard(b)
Billy Drummond(ds)

Produced by Makoto Kimata & Todd Barkan : Key’Stone Music
Recorded in March 24 & 25, 1998 at Clinton Recording Studio, New York City
Recorded and Mastered by Tory Halderson
Assistant Engineer : Peter Scriba

(1) It Ain't Necessarily So (George Gershwin/Ira Gershwin) 8:35
(2) I Love You,Porgy (George Gershwin/Du Bose Heyward) 7:17
(3) Summertime (George Gershwin/Du Bose Heyward) 8:39
(4) The Man I Love (George Gershwin/Ira Gershwin) 6:32
(5) Embraceable You/Natsuko-san (George Gershwin/Ira Gershwin/Eddie Henderson) 7:58
(6) Dreams Of Gershwin (Eddie Henderson) 6:07
(7) Saturn's Child (Joe Locke) 7:34

(1) It Ain't Necessarily So (George Gershwin/Ira Gershwin) 8:35
ヴァイブの音でイントロがはじまり、リズム陣がそれに広がりをつけ、
テーマがエディとジョーにより美しく奏でられます。
ピアノをはさんでもう一度テーマからエディのソロまたピアノをはさんでエディのソロ
そしてまたピアノをはさんでヴァイブのソロとなります。。
その後テーマに戻り、ピアノをはさんでもう一度テーマへ、またエディのソロが続きます。
バックではジョーも自由に動き回りエンディングへとフェイドアウトしていきます。
ロングソロを採らずに必ずピアノが挟まってきて曲が整理されている印象を受ける一曲です。
アルバムでは良くあることですが一番盛り上がってきたところでフェイドアウトしてしまうのは残念です。
録音中エディはフェイドアウトを計算しているのでしょうか?
それとも全く意識せずにどんどん盛り上がっているのでしょうか?

(2) I Love You,Porgy (George Gershwin/Du Bose Heyward) 7:17
ジョーがエレクトリックピアノのような感じで幻想的なイントロをします。
エディがテーマを吹くバックで優しくリズム陣が寄り添いまたジョーが出てきて、
エディがもう一度テーマを吹きます。
その後、ジョーの美しく優しい長めのソロに移ります。
エディがテーマを吹いて曲は終わってしまいます。
この曲ではエディはテーマを吹くだけでソロは採りません。
ジョーをフィーチャーした1曲ですが、最後はエディの吐息のような音で締めくくります。

(3) Summertime (George Gershwin/Du Bose Heyward) 8:39
エドのソロでイントロが始まります。
やがてエディがミュートで耳慣れたメロディーを吹きます。
テーマが終わると少し間が空きファンキーなビートになります。
そのビートに乗ってエディがもう一度テーマを吹き
そのままアドリブへと入っていきます。
二番手はケヴィンのピアノです。
途中から、エドとビリーもやや前に出てきます。
再びエディの登場です。
ジョーもエディに絡んできますが、今までどこにいたの?
と言う感じでバックに徹していました。
この曲では機械的ではない人的フェードアウトで終わっていきます。
小さなシンバルの音が余韻を残します。

(4) The Man I Love (George Gershwin/Ira Gershwin) 6:32
ケヴィンのイントロに始まり、エディのフリューゲルがテーマを吹きます。
綺麗なメロディの隙間を埋めるようにジョーのヴァイブが絡みます。
そのままジョーのソロからケヴィンのソロになります。
そしてエディがソロを採り、エンディングへと向かっていきます。
美しさとけだるさを持ち合わせた心安らぐ1曲です。

(5) Embraceable You/Natsuko-san (George Gershwin/Ira Gershwin/Eddie Henderson) 7:58
ここでもケヴィンのピアノのイントロから始まります。
やがて、エディのミュートが入ってきて、エドのベースも控えめに聞こえてきます。
ピアノを挟んで再びミュートでエディが帰ってきます。
この曲ではドラムとヴァイブは休んで、3人だけの演奏です。
曲は一度終わるのですが続いて、エディとジョーのデュオでかわいい曲が始まります。
エディが日本人の奥さんに捧げた愛情たっぷりの曲です。

(6) Dreams Of Gershwin (Eddie Henderson) 6:07
ベースが同じパターンを繰り返すリズムにピアノとシンバルが絡み、
エディがそのリズムパターンを打ち砕くようなテーマで現れます。
ケヴィンのピアノに続いてエディからジョーへと繋がり、
またテーマが現れますが、ビリーのドラムやジョーのヴァイブが派手なアクセントを聞かせます。

(7) Saturn's Child (Joe Locke) 7:34

寂しい感じのテーマを持つジョーのオリジナルです。
Saturnとはギリシャ神話の農耕の神クロノスのことでしょうか?
その子供とは何か特別な意味があるのでしょうか?
子供が迷子になって不安になっているようなイメージを思い浮かべるのですが、
ミュートがそんなイメージを抱かせるのかも分かりません。
優しさや愛情を表現した曲に受け取れないこともないですが、
作者に聞かないと分からないですね。

このページはエディ・ヘンダーソン本人の承諾と協力を得て作っています
This page was written with Eddie Henderson's consent and cooperation.