Eddie Henderson
Eddie Henderson - Oasis (Sirocco Jazz SJL 1015)
砂漠の旅を表現したエディのストーリー性を重視したアルバムです。
エディ中心にスポットを当てたのではなく
クインテット全員でひとつのテーマに向かって協力し合った快作です。
エディの詩人のような表現力の奥深さに感嘆します。
Eddie Henderson (tp,flh)
Jpe Locke(vib)
Kevin Hays(p)
Ed Howard(b)
Billy Drummond(ds)
Recorded at Systems Two Studios, Brooklyn, New York in March 2001
Engineer Mike Marciano
Produced by Joe Locke
Executive Producer: John Priestley
(1) Dubai (Billy Drummond) 7:59
(2) Oasis (Eddie Henderson) 3:11
(3) Sundstorm (Eddie Henderson) 4:53
(4) Lost (Wayen Shorter) 6:25
(5) Siddhartha (Kevin Hays) 4:53
(6) Why Not? George Cables (5:22)
(7) Cantaloupe Island(Herbie Hancock) 5:23
(8) Melancholee (Lee Morgan) 8:03
(9) Desert Sun (Eddie Henderson) 10:41
(1) Dubai (Billy Drummond) 7:59
ビリーを中心にリズム陣の先行に続いて、エディとジョーのヴァイブがテーマを奏でます。
どこか、フレディ・ハバードを連想させるメロディです。
続いてエディがシャープなソロを採ります。
ビリーが力強いスティックでそれをプッシュします。
続く、ジョーもハードにドライブします。
ここでもビリーは大胆に盛り上げます。
再びテーマに戻り、その後にビリーが前に出てきます。
やがてビリーが下がって行くとエドのベースがやや前に出てそのまま静かに曲は終わります。
作者のビリーのドラムが特に印象に残る一曲です。
(2) Oasis (Eddie Henderson) 3:11
ピアノのケヴィンによるイントロに続いてエディがテーマを吹きます。
ジョーはユニゾンではなくバッキングです。
そしてケヴィンがソロを採り、再びエディに返します。
静かな曲なのですが、エディはミュートではなくオープンで
ビリーもブラシではなくスティックです。
アルバムタイトル曲で砂漠のオアシスを表現しています。
厳しい砂漠の旅の途中でたどり着いた憩いの場と言うところでしょうか?
アルバム内にはエディ夫妻がラクダに乗っている写真も載っています。
(3) Sundstorm (Eddie Henderson) 4:53
早いスピードの曲です。
イントロはなくいきなり全員で始まります。
最初にケヴィンがスリルのあるソロを聞かせ、ビリーが煽り立てます。
続くエディも素晴らしいソロを採ります。
その後、ジョーに渡され、超特急で突っ走ります。
そして、ラストのテーマに戻ると曲はスパッと切られたように終わります。
砂嵐がビリーの強烈なリズムに乗って暴れまわったようです。
(4) Lost (Wayen Shorter) 6:25
一行は道に迷ったのでしょうか?
寂しいテーマに続いて、エディが低音からソロに入ってきます。
コントロールの効いたき持ちのいいソロです。
ジョーも流れるフレーズを巧に扱い、ケヴィンへと渡します。
再びテーマに戻り余韻を残すように終わります。
エドのベースとビリーのドラムが影ながら素晴らしいサポートをしています。
(5) Siddhartha (Kevin Hays) 4:53
一定のパターンを繰り返す静かなイントロからエディのミュートが登場します。
リズム陣がパターンを崩さずキープしたまま曲は変化を見せずエディの寂しい音だけがさまよいます。
(6) Why Not? (George Cables) 5:22
この曲も繰り返されるリズムパターンに乗って進行されます。
テーマが終わってジョーが現れるまでの空間が神秘的です。
エディのソロのバックではリズム陣が動き始めます。
続くケヴィンのソロは美しくとろけるようです。
後ろでエドが話しかけるように絡んできます。
そして、再びリズム・パターンが帰ってくるとテーマに戻ります。
(7) Cantaloupe Island(Herbie Hancock) 5:23
ファンキーなお馴染みの曲です。カンタロープとはマスクメロンの一種です。
ハービーの曲らしく体が自然に動いてきます。
エディとジョーがユニゾンでテーマを演奏します。
エディのリズムに反して大らかなソロに続いてジョーが突っ走ります。
ケヴィンも負けじとそれに続き、バックでビリーが暴れまくっています。
再びラストのテーマに戻るころにはエドのベースパターンがすっかり耳に残っています。
エディのリードの元、曲は一気に終わります。
(8) Melancholee (Lee Morgan) 8:03
ベースが重厚な中をこのアルバムでは初めてビリーのブラシが登場します。
エディの美しいソロに続いてジョーもケヴィンも優しくソロを採ります。
そしてエドも美しくピチカットでソロを聞かせます。
その後、ジョーやエディが入ってくる瞬間が最高ですね。
(9) Desert Sun (Eddie Henderson) 10:41
砂漠に照りつける太陽でしょうか?
ベースがソロでイントロを弾きます。
やがてベースが刻むリズムパターンに呼ばれたように全員がフェードインしてきます。
エディがミュートを外すと曲は激しさを増して行きます。
さらにエディの高音につられて全員がホットになって行きます。
続くケヴィンは左手連打により、エキサイティングな世界へ導き、
エディが再びミュートを付けるとベースのパターンが返ってきます。
そして、オープニングとは逆に徐々に消えていきます。
砂漠の夜明けから激しい日差しを経て日没までを表現しているようです。
このページはエディ・ヘンダーソン本人の承諾と協力を得て作っています
This page was written with Eddie Henderson's consent and cooperation.