Eddie Henderson

Sonny Simmons - Mixolydis (Terrones, Marge 29)
先日CD屋さんでSonny RollinsのCDを物色していると
ふと Sonny Simmons という文字が目に飛び込んできました。
懐かしい名前につられてジャケットを手に取り
レコーディングメンバーを見てびっくり!
Sonny Simmons (as, english horn)
Eddie Henderson (tp,)
John Hicks (p)
Curtis Lundy (b)
Victor Lewis (ds).
Eddie をはじめお馴染みのメンバーが勢ぞろいしています。
しかし、何故 Sonny Simmons なんでしょうか?
これが、Sonny ではなくJohn Stubblefield なら私が製作したのだと勘違いしますね。
こんな失礼なことを言うと Sonny に怒られそうなので軌道を戻します。
Sonnyは1933年8月4日生まれの超ベテランで、Eric Dolphy の後継者的な人です。
Miles Davis がおっしゃるところの「ロバの鳴き声」です。
それでは聞いてみましょう。
かつて、雄叫びを上げていた前衛派・フリー派の旗手達もお年をめされ、
聞き手側も耳当たりのよい安らぎのような物を求める為か、
製作者側もスタンダード集、バラッド集ばかりリリースする昨今ですが
さて、このアルバムは・・・・・・・・・?
1曲目 Echoes Of Eric Dolphy 。
Dolphyに捧げられたSonny のオリジナルです。
テーマが終わってSonnyのソロの出だしから良いですね。ロバですね。
Monk, Mingus, Dolphy 一直線の曲調ですね。
血湧き肉踊る、汗と熱気、命を懸けた男の筋肉と筋肉がぶつかり合う四角いジャングル・・・・・・
eddieへの渡し方も良いですね。
受けたeddieがこれまた凄い。
Joe Lockeのバイブとミュートで絡む美しいEddieとは別人ですね。
でも、Eddieに間違いない音です。
それにしても、リズム隊の三人はプッシュしまくり・乗せまくりですね。
まだ、1曲目というのに濃ゆい内容ですね。
だらだらと長すぎず5分21秒にまとめたのは正解です。
2曲目 Mixolydis 。
アルバムタイトル曲で、Sonnyのオリジナルです。
どういう意味なんでしょうか?
耳掻きの別名は「ミミクソホリデス」・・・・・・
これを聞くと1曲目がほんの挨拶代わりであったように思えてきます。
テーマをついつい口ずさみたくなるカッコいい曲です。
Sonny、今度はタップリとソロをとります。
軽〜く入ってきていつの間にか暴れまくっています。
引き継いだEddieも大らかに入ってきて、天まで昇ってしまいます。
どうも、暴れまくらせたり、天まで昇らせたりしている原因はVictor Lewis にあると思うのですが。
3曲目 The Lady From Trinidad。
サンバで、これも Sonny のオリジナルです。
テーマをSonnyが吹き、Eddieが後ろから絡んできます。
クレジットには無いのですが Eddy は flugelhorn に持ち替えているような気がします。
曲全体を通してHicksの左手に酔いしれてください。
Curtis のソロも初めて入ります。
最後の"oh, yeah"の声は誰の声なのでしょうか?
4曲目 Benedictina。
美しいバラッドで、Sonnyのオリジナル。
この曲でもEddieはflugelhornを吹いているのではないでしょうか?
Victorはブラシで優しくサポートします。
Eddieは低音から高音まで駆使してソロをとり
引き継いだSonnyも超ベテランらしく、しっとりと聞かせてくれます。
5曲目 Reverend Church。
テーマが終わるといきなりJohnのソロから始まります。
もう一度テーマをはさんでEddieが高音を連発して壮大なソロを聞かせます。
Eddieの風貌がこの曲のタイトルに良く合いますね。
そのまま、Sonnyのソロです。いいですねぇ。
精神的な宇宙に導いてくれます。
そして、Curtisの力強いソロです。
またもや、Victorが全員を燃焼させています。
ここまで、全くドラム・ソロが無いのにタップリ聞いたような気がしますね。
6曲目 Blues In The Pocket。
Johnのオリジナルで、愛嬌のあるテーマです。
どこかJitter Bug Waltzを思い出します。
この曲ではEddieはお休みです。
Sonny〜John〜Curtisへとソロが続きます。
CurisのバッキングをつけるJohnが楽しいです。
7曲目 The Voodoo Stomp。
Sonnyのオリジナルで、怪しげなタイトルです。
テーマは爽やかなメロディですが・・・・・・・
まず始めにEddieがソロをとります。
始めはストレートにテーマを復唱するのですが、
だんだん、燃えてきます。
悔しいけど、こんなに雄叫びを上げるEddieを私は生では見たことが無いです。
VictorがEddieの吹くフレーズに反応して盛り上げます。
続く、Sonnyも魔界への道案内人です。
John が魔界から現実に戻そうとしてくれるのですが
ここで初めてソロをとるVictor がまたもや魔界へ・・・・・・・・・
全員が入り乱れてのエンディングが余韻を残します。
8曲目 The Promise。
Coltraneの曲。
soprano sax の変わりに english hornを吹いています。
クラリネットの様な形でリードがストローのように細い楽器です。
ラーメンのチャルメラの様な音がします。
豚骨か味噌か・・・・・・・・・
最後の曲はやはりいい曲を持ってきましたね。
でも、残念ながらここでもEddieはお休みです。
精神的宇宙〜魔界へ通じる深みのある曲です。
か弱い音色の楽器が重厚なリズム陣に支えられて独特な雰囲気を醸し出しています。
Sonny〜John〜Curtis へとソロが受け継がれ最後にはJohnのピアノが寂しく残ります。
ロバがペガサスになって天空に消えていってしまったようです。
(1)Echoes Of Eric Dolphy
(2)Mixolydis
(3)The Lady From Trinidad
(4)Benedictina
(5)Reverend Church
(6)Blues In The Pocket
(7)The Voodoo Stomp
(8)The Promise

左からエディ、ジョン、ビクター、ソニー、カーティス
このページはエディ・ヘンダーソン本人の承諾と協力を得て作っています
This page was written with Eddie Henderson's consent and cooperation.